アイシン精機は、自動走行が可能な電動超小型モビリティーのコンセプト車「ILY-Ai」を開発した(図1)。3次元LiDAR(Light Detection and Ranging、レーザーレーダー)を搭載して、前方を歩く人に追従できるのが特徴である。高齢者などに向けた一人乗りの車両として、2020年の実用化を目指す。

図1 アイシン精機の「ILY-Ai」
図1 アイシン精機の「ILY-Ai」
自社開発した3次元LiDARを車両前部に搭載する。
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 ILY-Aiは、同社と千葉工業大学が2015年に共同開発した「ILY-A」の改良版である。先代車は手動で操作して、モーターで走行する3輪車。自転車のようにまたがって乗れる他、車両に荷物を載せて手で押して動かせる。

 ILY-Aiでは先代車のこれらの機能の他に、車両前部に搭載した3次元LiDARを用いて前方を監視し、自動停止したり人に追従したりする機能を追加した。同LiDARは自社開発した。