トヨタ自動車で常務役員を務めた小木曽聡氏が、アイシン精機子会社のアドヴィックス社長に就任した。ブレーキ事業をどう攻めていくのか、抱負を聞いた。

Q 新体制での目標は。

 ブレーキシステム関連の売上高でみれば、メガサプライヤーであるドイツContinental社や同Bosch社に劣らないとの認識だ。当社の2015年3月期の売上高は5273億円、経常利益は170億円。2011年3月期と比べると、売上高は37%、経常利益は約2倍に増えている。

 以前から掲げていた2017年度の売上高目標6000億円は経営目標として据え置くが、売上高は市場や景気動向にも左右される。むしろ、個々の部門のものづくり力を高めることに力を注いでいきたい。

 新体制で目指すのは「世界一のブレーキメーカー」だ。その指標の一つが自動車メーカーのコンペで勝ち進める、すなわち自動車メーカーに選ばれる会社になることだ。