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日経Automotive 2017年8月号

Disassembly Report

Daimler社、EVを本格展開

乗用から商用まで

  • 岩尾信哉=自動車ライター
  • 2017/07/10 00:00
  • 1/4ページ

出典:日経Automotive、2017年8月号、pp.70-72(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)

 Daimler社がEV(電気自動車)の投入に本腰を入れ始めた。2016年に、将来に向けたEVの新ブランド「EQ」を立ち上げるとともに、EVコンセプトカー「Generation EQ」を発表。2022年までに計10車種以上を投入することを明らかにした。商用EVではコンセプトカー「Vision Van」を発表。具体的な商品化の例として少量生産ながらEVトラックの「Urban eTruck」の販売を開始した。既に販売している小型車「Smart」には、新しいEVモデル「Electric Drive」を追加した。

EVブランド「EQ」の立ち上げ

 2016年9月末に開催されたパリショーでDaimler社が披露したEVのコンセプトカーGeneration EQは、2017年1月に米国ネバダ州ラスベガスで開催されたCES2017では「Concept EQ」として展示された(図1、2)。

図1 Daimler社のEVコンセプト「EQ」
2017年1月のCES2017で公開した「Concept EQ」。2016年9月末のパリショーで出展した「Generation EQ」を基本としたもの。クロスオーバーSUVのスタイリングと“ブラックパネル”と呼ばれる黒いグリルが特徴。
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図2 EQの外観
EQはElectric Intelligenceの意味で、2020年代に向けたEVビジネスに対応するブランド。今後5〜10年で同社の車種の一端を担うことになる。同社はこのEVブランドによるビジネスに100億ユーロ(約1兆2000万円)を投資する予定。
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 同社が立ち上げたEQ(Electric Intelligenceの意味)ブランドは、2020年代に向けたEVビジネスに核となるものであり、今後5〜10年で同社のEVを基本とした車種を展開することになる。同社はこのEVブランドによるビジネスに100億ユーロ(約1兆2000万円)を投資する予定である。

 Daimler社がEVに注力するのは、同社のビジネスコンセプト「CASE」にも現れている。CASEは、駐車場予約などの顧客サービスに向けた外部との情報接続 (Connected)、自動運転 (Autonomous)、カーシェアリングなどのサービス (Shared)、電動化システム(Electric)を表現したもの。Mercedes-Benz Cars部門で展開している。

 EQのデザインコンセプトは“ブラックパネル”と呼ばれる斬新なグリルデザインとともに、有機的なスタイリングを特徴とする。内装のデザインを見ると、独立4座のレイアウトを採用するとともに、前席のインストルメントパネルには非対称の24インチ(50×11cm)の大型ワイドディスプレーを備え、前席背もたれの裏面にもディスプレーが与えられた(図3)。

図3 EQの内装
(a)前席、(b)後席。独立4座のレイアウトを採り、前席の非対称の24インチ型(53×11cm)大型ワイドディスプレーとともに前席の背もたれにもディスプレーが備わる。機械式のスイッチ類は用意されず、ほとんどの操作はタッチ式となる。ナビゲーションシステムは、HERE社の地図プラットフォームとNVIDIA社製GPUを採用する。
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