安全性向上も喫緊の課題に
 「これ、見てください。まるで爆竹が破裂するようでしょ」。次世代のLiイオン電池に関する特集記事(記事)の取材で、ある電池メーカーを訪れた際、電動車両の事故映像を見せていただきました。搭載する電池が何らかの理由で発火し、まるで爆竹のように連続して弾ける様子は、衝撃映像そのものでした。電池のエネルギー密度向上は、事故時の危険性増大にもつながるため、電池メーカー各社は安全性向上にも積極的に取り組んでいます。次回は電池の安全技術にフォーカスを合わせた記事をまとめていく予定です。 (蓬田)

世界初のプログラム内蔵型マシンは何?
 特集2(記事)で触れた世界初の汎用電子計算機「ENIAC」。写真は米国シリコンバレーのComputer History Museumに設置されているボードで、2007年に「いつか記事に」と思って撮ったものです。FPGAの大先輩ということでようやく紹介できました。ただ今回、ENIACは開発の2年後には改良されてハードワイヤード型からプログラム内蔵型に変身していたことに気が付きました。すると、世界初のプログラム内蔵型がどのマシンなのか分からなくなります。現在、ENIACも含めて4台が「世界初」を名乗っているとか。ここにも“元祖論争”があったんですね。 (野澤)

あの絶望感よ、さようなら
 「Emerging Tech」(記事)で紹介した無線LANの近接通信仕様「Wi-Fi Aware」ですが、仕組みを知ると、「あれに付けてみたら?」「これに付けてみたら?」と想像がふくらみます。個人的に、最も欲しいのは本文でも述べた公衆トイレでの活用。事前に場所だけでなく、利用状況が分かれば、我慢できなくなって飛び込んだトイレが全部埋まっているというあの絶望感から解放される可能性があります。周囲の居酒屋の空き席の問い合わせ、空車のタクシーの問い合わせなどにも使えそうです。 (中道)