モーターは枯れた技術?
 「モーターは枯れた技術で、あまり大きな変化はないのでは?」と、今回の特集を企画した際に同僚にそう言われました(Breakthrough「クルマの電動化『軽薄短小』モーターが急加速」)。今のモーターの原型が誕生してから150年以上経過していますから、そう考えるのも無理はないでしょう。ある大手メーカーのモーター技術者も、同じようなことを役員に言われるそうです。そんなときは決まって、「やることはたくさんあります」と笑顔で一蹴。私も同じ気持ちで、今回の特集を作りました。その“笑顔”を感じていただければ幸いです。(根津)

ディープラーニング活用に強い関心
 9月号からの連載「ディープラーニング活用術」が最終回を迎えました。この連載は、本誌が2017年3月17日に開催した「技術者塾」での講演内容を基に、編集・加筆したものです。この講座は開催前に満席となったため8月28日に再演したのですが、またも満席に。「ディープラーニングを製品やサービスの開発に活用したい」という技術者の強い関心を目の当たりにしました。エッセンスだけでも紹介したいという思いから連載を企画しましたが、いかがでしたでしょうか。今後も、旬な技術の“基礎”が分かる連載を続けてまいります。ご期待ください。(田中)

AI時代のスピード感
 人工知能(AI)の記事を書くたびにビクビクします。誌面に載るころには一歩先を行く話題が世間を騒がせている懸念があるからです。ある特集のときには、本誌の発行日にG社が独自AIチップを発表。別の記事を印刷所に送った直後に、A社が専用回路の採用を明らかにしたことも。某氏によれば、研究の競争があまりに激しく、再来年に何をするかを今から考えておかないと置いていかれるほどだとか。人類がAIに振り回される時代は既に始まっています。(今井)