50万円でも売れるものは売れる
 ARグラスについての特集(主役交代、スマホからARグラスへ)の取材でよく感じたのは、開発者の製品価格に対する自信のなさです。例えば、ある頓挫したスポーツ系ARグラスでコストを計算したら8万円台になって、高すぎて売れないだろうから開発を取りやめたと聞きました。約25年前、学生だった私が買ったパソコンは約40万円台。ARグラスのような生活や仕事を変える機器は当時のパソコンかそれ以上の価値があると感じます。(野澤)

デザイナーが実感、基板レスの長所短所
 特集(“基板レス”で機器設計を変革)で紹介した機器。手掛けたTAKT PROJECT Inc.はデザイナー事務所で、プロモーション用に開発しました。作って分かった長所は、表面にスイッチも端子もなく自然と防水になったこと。一方、2次電池が壊れると充電できなくなるという短所も明らかに。壊れやすい部品と修理は、埋め込み型の課題になりそうです。(宇野)