“かわいい”自分に驚き
今号の特集で登場した、プリントシール機を手掛けるフリューのオフィスには同機の体験スペースがあります(特集1)。アミューズメント施設でよく見かけますが、若い女性がメインターゲットということで、おっさんの私には近寄り難い。ですが、このスペースであれば、「仕事」ということで気兼ねなく体験できました。そして、かわいく写っている自分の顔に、思わず笑ってしまいました(写真)。ですが、人間とは恐ろしいものです。見慣れると、「僕ってこんな顔しているかも」と思い始めました。女性がハマる理由を垣間見た瞬間でした。 (根津)

現実が10年前のSFを超えていく
次世代移動体通信システム(5G)の特集2の取材では、その「高度感」にクラクラしました。11年前の2005年8月29日号の特集で、4Gの目標「最大1Gビット/秒」が実現可能かどうかを検証しましたが、当時はその目標値さえはるかな高みでした。5Gの最大20Gビット/秒はそれをはるかに超えます。ただ、当時の記事を読み返すと、5G向けに書いたのかと思うほど、MU-MIMOを除くほとんどの要素技術を取り上げています。Massive MIMOという言葉はなくても、MIMOのアンテナ素子が100本の場合の検証データを載せていました。正直、100本にリアリティーは感じなかったですが、今回は1000本超もあり得るもよう。隔世の感があります。 (野澤)

ソフトバンクが次に狙うもの
ソフトバンクが買収することで合意した英ARM社の2015年の売上高は約1800億円です。ARMコアを搭載したチップの出荷量148億個(2015年)から、単純にライセンス料を計算すると1個当たり約12円。孫氏が言うように、今後20年間で1兆個のチップに搭載されると、単純な計算で総額12兆円になり買収額の3.3兆円を軽く超えます。しかし、孫氏は別のことを考えているのかもしれません。孫氏は、シンギュラリティ実現のために必要な3つとして、ロボット、IoT、AIを挙げています。ロボットとIoTは手中に収めました。残りはあと1つ。(松元)