百聞は“一触”にしかず
 今回の特集、いろいろと悩みました。テーマが「触覚フィードバック」だけに、文章と写真だけで、さまざまな触感をどう伝えればいいのかと。触覚フィードバック部品を手掛けるメーカーも同じ悩みを抱えていました。立ち上がり時間や振動加速度といった数値と説明文などで、ある程度顧客に製品特徴をアピールできるものの、その部品の特徴を十分に理解してもらうにはデモを体験してもらうしかないからです。営業手腕が大きく問われそうです。 (根津)

 

データは陳腐化するのか
 「データこそが重要」。取材中に何度も聞かされ、実は違和感を覚えていました。データを処理するAI(人工知能)によっても解析結果は異なるはずだ。私なりの結論はこうです。「AIは半導体やソフトになるのでコピー可能。データはすべて異なるため、おのおのに意味がある。やはり、AIは長期的に陳腐化し、場所と場面で異なるデータが差異化要因となる」。それでも謎が残ります。歴史は繰り返す、といいます。ならばデータも陳腐化するのか。神のみぞ知る世界です。 (三宅)

求む、直感的なARインターフェース
 HoloLensの分解記事を担当して感じたのは、ユーザーインターフェース(UI)での入力の難しさです。HoloLensはカーソルを顔の動きで操作するため、文字入力など細かいカーソル移動が必要な操作はかなり大変です。とはいえ、キーボードのような入力装置の使用を前提にすると、装着したままどこにでも行ける気軽さが失われてしまいます。UIの進化がAR HMDの未来を決めるかもしれません。音声入力もできますが、人前では少し恥ずかしいかも。 (内山)