安価なアルミ(Al)ダイカストではきれいに酸化皮膜(アルマイト)処理できない。そんな“常識”を覆すAlダイカストを、スイッチ部品や金属加工品などを手掛けるオータックス(本社:神奈川県横浜市)が開発した。このAlダイカストを利用すれば、ローエンドのスマートフォンでも高級感がある外装を実現できる。
既に、ヘッドホンの部品やスマートフォンの筐体で採用されている(図1~3)。2016年にはさらに採用が広がる予定。スマートフォンやオーディオ機器、テレビ、デジタルカメラなどのデジタル家電の他、冷蔵庫などの白物家電、車載機器を手掛けるメーカーが強い関心を寄せている。例えば、中国の大手メーカーがスマートフォンの筐体やテレビの支持台への採用に前向きだという(図4)。
この記事のタイトルを掲載当初の「ダイカストでもきれいなアルマイト、スマホやオーディオ機器で採用」から「高級感があるAlダイカスト、スマホ筐体で採用が始まった」へ変更しました。現在は変更後のタイトルになっています。