NECが事業化する金属原子移動型スイッチ(原子スイッチ)を使ったFPGAの断面写真。赤枠で示した部分に原子スイッチを作り込んでいる。(写真:NEC)
NECが事業化する金属原子移動型スイッチ(原子スイッチ)を使ったFPGAの断面写真。赤枠で示した部分に原子スイッチを作り込んでいる。(写真:NEC)
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 「SoCなどに使うFPGAコアで、英Arm社のような存在を目指したい」(NEC)。NECは独自方式のFPGA「NanoBridge(NB)-FPGA」を事業化する。40nmプロセスで製造した100Kゲート規模のチップのサンプル出荷を2017年度内に開始(表1)。2018年度にサンプル品を使った実証実験を進めると同時に、28nmプロセスで1Mゲート規模のサンプル品も製造する。2019年度をめどに、IPコアのライセンス事業につなげたい考えだ。IoT関連の各種端末や人工衛星に載せる機器などへの搭載を狙う。

表1 原子スイッチを使ったFPGAの仕様
表1 原子スイッチを使ったFPGAの仕様