PS4の開発を担当するSIE ハードウェアエンジニアリング&オペレーション本部 ハードウェア設計部門 部門長の赤澤亨氏(左)と同社 ハードウェア設計部門 メカ設計部 部長の鳳康宏氏(右)
PS4の開発を担当するSIE ハードウェアエンジニアリング&オペレーション本部 ハードウェア設計部門 部門長の赤澤亨氏(左)と同社 ハードウェア設計部門 メカ設計部 部長の鳳康宏氏(右)

 ソニーの業績回復の原動力になり、今やグループの屋台骨を支える据置型ゲーム機「PlayStation(PS) 4」。2013年11月の発売から順調に実売台数を伸ばし、2016年5月に4000万台を超えた。これは、歴代「プレイステーション」のハードウエアの中で最も速いペースである。2016年度(2016年4月~2017年3月)でさらに2000万台を販売し、累計6000万台を狙う。

 この目標達成のために、ソニーグループでゲーム事業を担う米Sony Interactive Entertainment(SIE)社は、2016年9月に2種類の新しいPS4を発表した。小型・軽量化した新しいPS4「CUH-2000シリーズ」(以下、新型PS4)と、4K映像を出力できる「PlayStation 4 Pro」(CUH-7000シリーズ)である。このうち、新型PS4が2016年9月15日に発売された注1)

注1)PlayStation 4 Proは2016年11月10日発売予定。

 PS4は2013年11月発売の初代モデル「CUH-1000」から、「CUH-1100」、「CUH-1200」と2度、モデルチェンジをしている。直前モデルのCUH-1200では、CUH-1100に比べて、約10%の軽量化と約8%の低消費電力化をした。だが、奥行き305mm×幅275mm×高さ53mmほどの外形寸法や外観には大きな変更はなかった。

 今回の新型PS4は違う。外形寸法は奥行き288mm×幅265mm×高さ39mmほどと、従来に比べて体積は30%以上小さくなった上、重さは約2.1kgと直前モデルに比べて約16%軽くなった。消費電力は最大165Wと、直前モデルに比べて約28%削減した。