日立ソリューションズは組み込み機器向けに、同社の従来品と比較して約1/1000に相当する約10µ~数十µsの応答時間を実現できるデータベース管理システム(DBMS)「Entier インメモリデータベース管理システム」を開発。2017年9月に販売を開始した。

 センサーで取得したデータから周囲の状況を判断し、リアルタイムに動作や処理を制御する必要がある自動運転車やロボット、監視カメラなどの用途に向ける(図1)。クラウドとの連携機能などは持たず、リアルタイムな制御に必要なデータの管理に特化した。

図1 自動運転やロボットの制御向けにDBを高速化
図1 自動運転やロボットの制御向けにDBを高速化
開発したインメモリーデータベース管理システム(DBMS)の応答時間は、10µ~数十µsである。実現のために、Key Value Store(KVS)方式やリングバッファーなどを採用した。応答速度の向上により、高速応答が求められる自動運転システムやロボットの制御に利用できる。(図:日立ソリューションズの資料を基に本誌が作成)
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