「今期(2016年度)コンシューマーエレクトロニクス事業は全領域で黒字化する見込みだ。今後は同事業で新しいことに積極的に挑戦する」(ソニー 社長 兼 CEOの平井一夫氏)─。
業績の改善にメドをつけたソニーが攻めに転じる。同社は2016年6月に経営方針説明会を開催し、2014年度に策定した「2017年度にROE10%以上、営業利益5000億円以上」という中期経営計画の目標を改めて掲げつつ、2018年度以降の成長戦略について語った。この中で強調したのが、ロボット事業への再挑戦とグループを挙げたVR(Virtual Reality)事業の育成である(図1)。