「PCIM Europe 2016」の会場入り口
「PCIM Europe 2016」の会場入り口

 「例年、SiC(シリコンカーバイド)関連で出展してきたが、ここまで関心を集めるのは今年が初めて。特に海外機関からの問い合わせが多かった。正直驚いた」(日本のある半導体メーカーの技術者)─。

 こう語るのは、パワーデバイス(パワー素子や同素子を利用したパワーモジュール)業界の世界最大級のイベント「PCIM Europe 2016」(2016年5月開催)に出展した、日本のある半導体メーカーのブース説明員である。同社のブースを訪れた人の大半が、SiCパワーデバイスを目当てにしていたという。そうした来場者の関心を反映してか、例年に比べてSiCパワーデバイスの出展が目立った。