2016年4月14日の21時26分頃、熊本県を震源とするマグニチュード6.5の巨大地震が発生した。さらに、同16日の1時25分頃にも、熊本県を震源とするマグニチュード7.3の巨大地震が発生。いずれも最大震度7を記録した。その後も断続的に余震が続く。
この一連の「熊本地震」によって、同県内にある電機・自動車関連の多くの工場が生産停止を余儀なくされた(図1)。
各社は従業員や家族の安否を確認した後、工場の建屋や生産設備の被害状況を確認。そして、生産再開へ向けて動き出した。既に一部生産を再開した工場が現れ始めている(表1)。国内で最大震度7を記録したのは、2011年3月の東日本大震災以来のこと。5年前の教訓に学び、平時から備えを固めていた工場が、早期の生産再開を果たしている。