「スマートコンタクトレンズ」の実現性が増してきた。
(1)コンタクトレンズにカメラを実装し、まばたきを検知してシャッターを切る、(2)AR(Augmented Reality)で視野に映像を重畳する、(3)オートフォーカス機能で遠近両用化や度数調整不要を実現する、(4)制御可能な“絞り”でまぶしさを調整する、(5)糖尿病の血糖値や緑内障など病気のモニタリング、といった各種機能を実装する。
欧米では近く治験を始める段階のメーカーも複数あり、実用化競争が熱を帯びつつある。
国内でスマートコンタクトレンズの基盤技術を開発中なのが、これまで医療用コンタクトレンズを開発してきたユニバーサルビューだ。
同社は産業技術総合研究所と共同で、スマートコンタクトレンズはもとより、レンズに実装するワイヤレス給電技術や無線通信技術、そしてスマートフォンなどで利用するアプリケーションソフトウエアまでのトータルシステムを開発中とする(図1)。