【技術】IDECが「Safety 2.0」の実現に向け、協働ロボ用製品を出展

 IDECは、協働ロボットを利用する際の安全性を高めるための製品を開発した。開発品は「ANSHINジャケット」「グラフィカルライト」「ウェアラブルストップスイッチ」の3点だ。

 ANSHINジャケットは、作業者が協働ロボットのアームなどに近づいたり接触したりしたと検出するもの。アームを覆うように取り付けたシートで電界を発生させ静電容量の変化を検出して接近・接触を検出する。同ジャケットは、接触前にロボットを停止できるので、より安全性を高められる。検出範囲は、0〜200mmで調整可能という。東京センサ(本社東京)と共同開発した。

 グラフィカルライトは、ロボットコントローラーと連動してロボットハンドの移動先を先回りして照らす。作業者がロボットの動きを予測しやすくなり安心感が増すという。ウェアラブルストップスイッチは、手首に着ける停止スイッチ。PLC(Programmable Logic Controler)と無線で通信し、コントローラーやペンダントから離れた場所でも危険を認めたときにロボットを停止できる。同社は、機械と人が協調して安全な労働環境を構築するコンセプト「Safety 2.0」を提唱している。各製品は2018年内の製品化を見込む。

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