【技術】シャープがロボット型電話の予約開始、価格は19万8000円

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 シャープは2016年4月14日、2015年10月に製品開発を発表していたモバイル型ロボット電話の「RoBoHon(ロボホン)」の予約受け付けを同日13時に開始した。発売は2016年5月26日。価格は19万8000円(税別)。月産5000台(年間6万台)で製造する予定だという。

 ロボホンは“身長”19.5cm、重さ約390g。マイクロプロセッサーには米Qualcomm社の1.2GHz動作の「Snapdragon 400」を利用。電池の電流容量は1700mAh。専用の充電椅子に座らせて充電する。充電時間は約155分である。

 基本的な通信機能は、無線LAN(IEEE802.11b/g/n)とBluetooth 4.0の2種類。加えて、データSIMまたは音声通信SIMサービスに加入すれば、3GまたはLTEや音声通話機能のVoLTEを利用できる。

 操作は、背面のタッチパネルを用いてもよいが、「全ての操作を音声対話でできるようにした」(シャープ)という。メールの送受信機能を備えており、受信したメールの内容を読み上げることもできるという。

 高額になったのは、モーターを13個組み込んだためだ。モーターは、各手足に3個ずつと、首に1個利用している。

【技術】外国人観光客の誘導にロボット活用、日立が提案

 日立製作所はサービスロボット「EMIEW3」を開発した。高さが90cmで質量が15kg、最大移動速度は6km/時、稼働時間3時間である。利用シーンの1つとして、外国人観光客の案内を想定する。

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 同社は外国人観光客をインフォメーションセンターまで誘導するデモンストレーションを披露した。外国人観光客が日本のお土産物を探している場面を想定したもの。新しいロボットは困っている様子の観光客を見つけると、4輪の移動機構で近付いて英語で対話。相手からの要望を聞き出した後、インフォメーションセンターへ誘導して、窓口にいる別のロボットへと引き渡す。このとき、観光客をセンターへ誘導した新しいロボットは窓口のロボットに、その観光客の要望を伝える。窓口のロボットは、受け取った要望に基づき、大型ディスプレーを利用して周辺の土産物店を紹介するというものだ。

 今後は現場での実証実験を進めていき、開発のパートナー企業とともに対話や道案内といった機能の検証や拡充を進める。将来的には社内外の人工知能システムなどにも接続できるようにして、サービスの向上を図るという。