日本の工作機械の技術が一段と進化している。「第28回日本国際工作機械見本市(JIMTOF2016)」(2016年11月17~22日、東京ビッグサイト)では、日本メーカーの技術力の高さを生かし、加工機能の「複合化」や加工時間の短縮「時短」を付加価値として提案する工作機械の開発が目立った。今回のJIMTOFの展示から世界をリードする先進的な工作機械の事例を紹介する。

 ハードウエアに関する日本の工作機械メーカーの技術力の高さが前面に押し出された展示会─。「第28回日本国際工作機械見本市(JIMTOF2016)」(2016年11月17~22日、東京ビッグサイト)にはこの表現がぴたりとくる。工作機械本体の機能の開発に大きな進化が見られたのが、今回の特徴だ。その開発のキーワードの1つは「複合化」である。