2016年1月6~9日に米ラスベガスで開催された「CES 2016」。民生機器の展示会ながら、会場はクルマの話題で持ちきりだった。特に目立ったのが自動運転関連の発表で、米Ford Motor社やトヨタ自動車などの大手メーカーが積極的にアピールした。自動運転と並ぶクルマのメガトレンドである電動化も、米GM社やドイツVolkswagen(VW)社が新型車の初披露の場にラスベガスを選んだ。

 仕事始めをラスベガスで迎える自動車関係者が増えている。今や、自動運転車や電動車両の最先端技術のお披露目の場になっているCESを訪れるためだ。今回のCESには、トヨタやGM社など完成車メーカー9社を含む115社以上の自動車関連メーカーが会場にブースを構えた。自動車関連の展示面積は前年比で25%も増えた。

 基調講演には、GM社CEO(最高経営責任者)のMary Barra氏と、VW社で乗用車部門を率いるHerbertDiess氏が立った。1000人を軽く超える電機・自動車業界の関係者が、自動車メーカーのトップの言葉に耳を傾けた。CESの開幕前には各社が会見を開き、自動運転車や電動車両などの開発動向や目指すべき方向性などを訴えた。