ドイツBMW社は、全面改良した小型SUV(スポーツ・ユーティリティー・ビークル)「X1 」を、2015 年10 月に日本で発売した(図1)。駆動方式をFF(前部エンジン・前輪駆動)に変更することなどで、車内空間を広げた。また、新開発の「モジュラーエンジン」を搭載して出力性能を高め、燃費を約7%改善した。

図1 小型SUVの新型「X1」
図1 小型SUVの新型「X1」
5年振りの全面改良となる2代目は、2シリーズのプラットフォームをベースに開発した。
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 5年振りの全面改良となる新型「X1」は、Cセグメントに属する5人乗りの車両で、日本では排気量が1.5Lで直列3気筒のターボエンジン搭載車を3車種、同2.0Lで直列4気筒のターボエンジン搭載車を5車種用意した。1.5L車は駆動方式がFFで、6速AT(自動変速機)を組み合わせる。2.0L車はFFベースのパートタイム4WD(4輪駆動)車で、変速機は8速ATになる。

 価格(税別)は1.5L車が385万~431万円、2.0L車が473万~591万円。競合となるドイツDaimler社の「メルセデス・ベンツGLA」や同Audi社の「Q3」などと同水準に抑えた。