富士重工業は2016年10月に、5年振りに全面改良した新型「インプレッサ」を発売した(図1)。ボディーへの高張力鋼板の使用比率を増やした他、歩行者保護エアバッグや安全運転支援システム「アイサイトver.3」を標準搭載して、安全性能を高めた。エンジンと変速機を改良し、燃費を向上させた。

図1 5代目の新型「インプレッサ」
図1 5代目の新型「インプレッサ」
5年振りに全面改良した。排気量2.0Lの直噴エンジンと同1.6Lのポート噴射エンジンを搭載する(写真は2.0Lエンジン車)。
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 5代目となる新型は、ハッチバック車「SPORT」とセダン「G4」の2車種がある。安全装備の充実などで先代モデルに比べて価格は10万~15万円高くなったが、発売後約1カ月の予約台数は5800台を超えた。「当初の予想の2倍以上の台数」(社長の吉永泰之氏)と言う。予約台数の約45%は他社のクルマからの乗り換えであり、Bセグメントの小型車からの乗り換えが多い。他社のクルマからの乗り換え比率も、先代モデルの2倍以上という。