ドイツBMW社は、小型SUV(スポーツ・ユーティリティー・ビークル)「MINIクロスオーバー」を6年振りに全面改良し、2017年2月に日本で発売した(図1)。MINIブランドで初めてプラグインハイブリッド車(PHEV)を導入した他、ディーゼルエンジン車の燃費を先代車より約37%改善した。車両は同ブランドで最大になった。

図1 新型「MINIクロスオーバー」
図1 新型「MINIクロスオーバー」
ガソリン車の投入を見送り、ディーゼル車の燃費を約37%改善した。環境対応をにらんでPHEVも投入する。
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 新型MINIクロスオーバーは、ディーゼルエンジン車を3車種、PHEVを1車種用意した。2011年に発売した先代車のプラットフォームは同ブランドの専用設計だったが、2代目となる新型車は「MINIクラブマン」やBMW社の小型SUV「X1」、スポーツセダン「2シリーズアクティブツアラー」などと同じFF(前部エンジン・前輪駆動)車用のプラットフォームをベースに、新型車向けに設計した。