スズキは軽自動車の「ワゴンR」を約4年半振りに全面改良し、2017年2月に発売した(図1)。マイルド・ハイブリッド・システムの改良やボディーの軽量化などで、軽ワゴン首位の低燃費を実現した。自動ブレーキのセンサーとして単眼カメラと赤外線レーザーレーダーの組み合わせを採用した他、軽自動車初のヘッド・アップ・ディスプレー(HUD)の搭載などで、予防安全性能を高めた。

図1 新型「ワゴンR」
図1 新型「ワゴンR」
4年半振りに全面改良した。マイルド・ハイブリッド・システムを改良することなどで、33.4km/Lの低燃費を達成した。
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 6代目となる新型ワゴンRの競合車は、ダイハツ工業の「ムーヴ」やホンダの「N-WGN」である。ワゴンRは軽ワゴン車において、先代車からトップの低燃費を達成してきた。先代車を発売した2012年9月の時点でJC08モード燃費は28.8km/Lだったが、2014年8月のマイルド・ハイブリッド・システムの導入によって32.4km/Lになり、2015年8月の部分改良で33.0km/Lに上がった。さらに今回の全面改良で、33.4km/Lに達した。