スズキは2016年2月に小型クロスオーバー車「イグニス」を発売する(図1)。小型車「ソリオ」と同じAセグメント向けの新プラットフォームを採用した。ソリオが国内専用車であるのに対し、イグニスは欧州をはじめとしたグローバルカーとの位置付けである。

図1 スズキ「イグニス」
図1 スズキ「イグニス」
(a)フロントビュー、(b)リアビュー。Aセグメント向けの新プラットフォームを採用した。欧州やインドなど海外でも販売する計画。
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 スズキ社長の鈴木俊宏氏はイグニスを「新しいジャンルのクルマ」と表現する。小型でありながら、シートポジションを高めにすることで広い視界を確保しつつ、最小回転半径を小さくして取り回し性を高め、荷物も積める─などの点が理由だ。

 世界的にSUV(スポーツ・ユーティリティー・ビークル)やクロスオーバー車は増えているが、中・大型車が中心だ。同社は小型車のセグメントでクロスオーバー車を出すことで、新たな潮流をつかみとる。