スズキは2017年12月、クロスオーバーSUV(スポーツ・ユーティリティー・ビークル)タイプの新型小型車「クロスビー」を発売した(図1)。同社の小型車として初めて、排気量1.0Lで直列3気筒の直噴ターボガソリンエンジンを使うマイルドハイブリッド車(HEV)を設定した。ボディー骨格に高張力鋼板を多用することで、質量の増加を抑えながら衝突安全に対応した。
新型車のマイルド・ハイブリッド・システムは、BSG(ベルト駆動のスターター兼オルタネーター)でエンジンの駆動を支援する。1.0Lの直噴ターボエンジン「K10C型」は、小型車「スイフト」に搭載しているものを改良した。変速機は6速自動変速機を組み合わせる。1.0Lの直噴ターボエンジンを使うマイルドHEVの設定は、今回が初めてである注1)。