2021年までに新型車を34車種投入へ

Groupe PSA会長のCarlos Tavares氏
Groupe PSA会長のCarlos Tavares氏

 「再建は終わった」── 。フランスGroupe PSA(PSA Peugeot Citroenグループから2016年4月1日に社名変更)が新経営戦略「Push to Pass」を発表した。2016年4月5日の会見で同グループ会長のCarlos Tavares氏は、攻勢に転じることを宣言した。

 同社は2012年に経営危機に陥った。Tavares氏は2014年に現職に就き、再建を進めてきた。その成果が実り、2015年には4年ぶりに最終黒字に転換。同氏は「ようやく、積極的に新型車や新技術を投入できる状況になってきた。クルマの使われ方が変化しつつある中で、我々自身もパラダイムシフトを起こしていく」と意気込む。

 新型車に関しては、2021年までに改良モデルも含めて26の乗用車と、8の商用車の計34車種の新型車を発売する。この中には、4車種の電気自動車(EV)と7車種のプラグインハイブリッド車(PHEV)を含む。

 生産台数の拡大に向けて、工場建設も加速させる。2018年までにASEAN(東南アジア諸国連合)域内での工場建設を目指す計画を示した。インドでは、2018年までにパートナーを見つけ、2021年までに生産を開始する。さらに、イラン、アルジェリア、モロッコでの工場新設も図る。