20~30年先を見据えて先を行く

BMW社取締役会長のHarald Kruger氏
BMW社取締役会長のHarald Kruger氏
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 ドイツBMW社が、創業100周年の節目を迎えた。2016年3月7日にはそれを記念して開発したコンセプト車「BMW VISION NEXT 100」を発表した。自動運転車で、ステアリングはダッシュボードに格納できる。ヘッド・アップ・ディスプレー(HUD)で運転者に危険を知らせたり、最適な走り方を指示したりする機能を盛り込んだ。車体にはCFRP(炭素繊維強化樹脂)を使った。

 コンセプト車の発表会でBMW社取締役会長のHarald Kruger氏は、「20~30年先を見据えて、他社よりも先に進んでいく。クルマにコネクティビティー(常時接続性)が加わり、高級車の可能性は広がる」と述べた。

 同年3月16日には長期の事業戦略を発表。電動車両と自動運転車の拡大を核とする内容だ。電動車両では「BMW i」ブランドのラインアップを拡充し、2016年から新型車を7車種投入する計画である。販売中の電気自動車(EV)「i3」は2016年内に初めての改良を施し、新型電池を搭載して航続距離を延ばしたモデルを投入する。

 自動運転車は2020年代に販売する計画を示した。センサー技術や人工知能、高精度地図などの研究開発を推進しているという。