2025年から2030年ごろに、車載電池の世代交代が起こりそうだ。様々な“ポストリチウムイオン電池”の候補がある中で、最有力と目されているのが全固体電池である(図1)。電池研究者は一つの開発目標として、エネルギー密度で700Wh/kgの実現を目指す。これは、既存のリチウムイオン電池の3倍を超える数値だ。単純に考えれば、電気自動車(EV)の1回の充電での走行距離を3倍に延ばせる。
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