トヨタ自動車の4代目「プリウス」の使命は大きい。燃費性能で群を抜くのは当然。走りの性能も世界トップの水準に引き上げる。さらに「TNGA」と呼ぶトヨタの設計手法を革新する役割まで担う。同社の未来を左右する、新型プリウスの全貌に迫る。
特集
世界標準車プリウス
目次
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走りで「ゴルフ」を越える
新型「プリウス」は、トヨタ自動車の新しい設計手法を適用する最初の車両だ。その実力が、今後発売する多くのトヨタ車にそのまま波及する。エース級技術者を集めた開発でこだわったのが、ボディーとシャシーだ。燃費40km/L達成にとどまらず、HEVを“走れる”クルマに変える。日経Automotive
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国内メーカーの総力結集
プリウス部品一覧
日経Automotive
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歩んだ道は異なるが、MQBに似る
トヨタの部品共通化の取り組みは長いが、なかなかうまくいかなかった。共通部品のはずが、車種ごとの設計変更を許していたからだ。部品の種類は激増し、もう限界。TNGAの改革で、部品群によっては設計変更に厳しい制約を課す。ただクルマの魅力が落ちては本末転倒。プリウスからTNGAの実現手段を読み解く。日経Automotive
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高い効率と小型化を徹底して追求
走りにこだわる4代目プリウスだが、燃費40km/L達成は譲れない目標だった。トヨタの真骨頂である「カイゼン」を積み重ねて実現する。エンジンの最高熱効率は40%に達し、トランスアクスルは大きく変わった。電池は2種類も用意する。世界を代表するHEVであるプリウスの面目躍如だ。日経Automotive