図1 コニカミノルタの複合機の例
図1 コニカミノルタの複合機の例
同社の「bi zhub C287」である。オフィス向けの複合機は、製品の基本的な構成がほぼ完成し、根本的な変化が生じることは少ない。
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 複合機は、典型的な擦り合わせ型アーキテクチャーの製品といわれる(図1)。紙やトナーがユニット間を移動していくため、ユニット同士の擦り合わせが必要になる。すなわち、紙やトナーを受け渡す相手に合わせた調整がどうしても発生する。

 一方で、電子写真の技術はかなり固まってきており、特にオフィス向けの複合機では「中央断面図で見るユニットの大まかな配置はほとんど変わらない」(コニカミノルタ情報機器事業開発本部開発プロセスイノベーションセンタープロセス改革推進部1Gグループリーダーの鈴木省市氏)。そのため、新製品の開発は従来機種の情報を再利用し、改良を加える形で進む。