ターボ機械を設計・製造する荏原エリオット(エリオットグループ、本社千葉県袖ケ浦市)は、3D-CADによる自動設計システムを構築、運用している。ターボ機械は、流体の流れと機械の回転運動の間でエネルギーを変換する機能を持つ設備装置(図1)。コンプレッサー、ブロワー、蒸気タービン、ガスエキスパンダー、ガスタービンなどがある。

図1 荏原エリオットが設計・製造するターボ機械
図1 荏原エリオットが設計・製造するターボ機械
完全に3D-CADで設計している。
[画像のクリックで拡大表示]

 以前の設計プロセスでは、過去の設計実績の中から受注案件に近い仕様のものを選び出し、それをベースに必要な変更を加えていくスタイルだった。ところが現在、同社はこのような流用設計をしなくなっている。より正確に言うと、設計者が流用設計に携わらなくなっている。