言葉、話題性が先行し、なかなか核になるビジネスが見えなかったIoT(Internet of Things)。このIoTを実現する中核技術として、最近になってメキメキと頭角を現し始めた技術がある。短距離無線通信規格のBluetooth Low Energy†(BLE)を利用した、モノや人の位置情報や機器制御用インフラなどを提供する技術やサービスだ。
†Bluetooth Low Energy(BLE)=Bluetoothの規格化団体Bluetooth SIGが2010年7月に規定した規格「Bluetooth version 4.0以降」の無線技術の別名。Bluetooth Smartなどとも呼ぶ。Bluetooth 3以前の仕様とは互換性がない。物理層の伝送速度は最大1Mビット/秒だが、実効的なデータ伝送速度は数十k~数百kビット/秒である。最大の特徴は、消費電力が従来のBluetoothの数十分の1と低い点である。