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HOME有料会員向けトップ > すべてのヒト・モノにBLE、大手企業が続々と採用へ

日経エレクトロニクス 2016年12月号

IoTの通信、BLEが独走第1部:全体動向編

すべてのヒト・モノにBLE、大手企業が続々と採用へ

  • 野澤 哲生
  • 2016/11/18 00:00
  • 1/10ページ

出典:日経エレクトロニクス、2016年12月号、pp.42-49(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)

IoTを実現する無線通信技術として、Bluetooth Low Energy(BLE)が急速に台頭してきた。身の周りのモノにビーコン発信機能を持つBLEタグを付け、探し物や落し物の探索に使う用途である。米国を中心に既に1000万個超のBLEタグが出荷済み。各個人が数個~10個のIoT 端末を持つ世界が現実になってきた。

 言葉、話題性が先行し、なかなか核になるビジネスが見えなかったIoT(Internet of Things)。このIoTを実現する中核技術として、最近になってメキメキと頭角を現し始めた技術がある。短距離無線通信規格のBluetooth Low Energy(BLE)を利用した、モノや人の位置情報や機器制御用インフラなどを提供する技術やサービスだ。

Bluetooth Low Energy(BLE)=Bluetoothの規格化団体Bluetooth SIGが2010年7月に規定した規格「Bluetooth version 4.0以降」の無線技術の別名。Bluetooth Smartなどとも呼ぶ。Bluetooth 3以前の仕様とは互換性がない。物理層の伝送速度は最大1Mビット/秒だが、実効的なデータ伝送速度は数十k~数百kビット/秒である。最大の特徴は、消費電力が従来のBluetoothの数十分の1と低い点である。

 このBLEに基づくIoTは、IoTの姿自体を大きく変えていきそうだ(図1)。従来のIoTの多くは、原則として移動しない専用のセンサー端末が階層的につながり、クラウド上のサーバーなどにデータを送る構成だった。

図1 モノ同士がつながるIoTが実現へ
BLEタグ市場の急拡大によって今後起こる可能性がある、IoTの変容の方向性を示した。これまでのIoTは、センサー端末がゲートウエイを介してクラウドにつながり、センサーとサーバーが通信するものだった。それが今後は、必ずしもサーバーやゲートウエイを必要とせず、生物を含むさまざまなモノ、しかも移動するモノ同士が直接通信する「モノのインターネット」本来の姿に変わっていきそうだ。
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 一方、新しいBLEベースのIoTに階層はない。日常生活で利用するあらゆるモノや人に、BLEタグと呼ばれる小型通信モジュールがついて通信ノードになり、しかもそれらが自由に移動していく(図2)。BLEタグの出荷数はこのわずか2年ほどのうちに爆発的に増加しており、近い将来、モノ同士が網の目(メッシュ)のようにつながって、情報をやり取りしていくIoT本来の世界が実現しそうだ。

図2 あらゆるモノにBLE
BLEビーコン、またはアドバタイズパケットを発信するBLE通信モジュールを実装したモノの例を示した。BLEタグを後付けする場合に加えて、鞄や電球など一般的な商品に最初から組み込む例が増えている。(写真:(e)、(f)、(j)は各社)
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