今冬、トヨタ自動車は新型のプラグインハイブリッド車(PHEV)「プリウスPHV」を発売する。これに、ドイツVolkswagen社がカウンターパンチを叩き込んだ。突如、最大600km走れる電気自動車(EV)を2020年に発売すると宣言したのである。300万円で買える“大衆電動車”はEVか、それともPHEVか――。戦いの火蓋が切って落とされた。
特集
2020年の主役はEVかPHEVか
目次
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EV推すVW、トヨタは現実路線で
2016年9月末に開幕した「パリモーターショー2016」の主役は電気自動車(EV)だった。ドイツのVolkswagen(VW)社とDaimler社が相次いで“EVシフト”を宣言。一方のトヨタ自動車はプラグインハイブリッド車(PHEV)を電動車両の主軸に据える。2020年から先を見据えた、電動パワート…日経Automotive
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見えてきた走行距離600km
電気自動車(EV)への注力を決めたドイツのVolkswagen(VW)社とDaimler社。パリモーターショーでは、揃ってEV専用の新プラットフォームを披露した。共通点は、500~600km走行できるようにリチウムイオン電池を床下に敷き詰めたところ。安全性を担保しつつコストを抑え、2020年ごろまで…日経Automotive
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EV走行の価値を低コストで
欧州勢が一斉に電気自動車(EV)重視を打ち出す中、トヨタ自動車は現実路線を突き進む。先代の反省を糧に開発した新型「プリウスPHV」は、EV走行性能の向上に力を入れた。三菱自動車とホンダのプラグインハイブリッド車(PHEV)は、EV走行距離で100kmを目指している。“EV派”の日産自動車は、「リーフ…日経Automotive
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両睨みの電動部品が続々
電動車両の主役を一つに絞れない状況が、部品メーカーを悩ませている。導き出した解が、電気自動車(EV)プラグインハイブリッド車(PHEV)の両方に使える部品だ。象徴的なのが、モーターや減速機などを一体化した電気駆動システム。電動車両の商品力強化という観点では、ワイヤレス給電がいよいよ離陸しそうだ。日経Automotive