現在の製造業にはスピード感が求められている。細分化するニーズを的確に把握して解決策を示すには、柔軟な発想と、幅広い知見や技術が必要となる。ここで重要となるのが、異なる企業同士による連携である。その場限りで互いに補い合うだけでなく、相手に学び、教えることで自社の力を伸ばすことも可能だ。日本の強みとされる中小製造業を中心に連携が進化する。
ワクワクする中小連携
組んで、学んで、教えて、挑む
目次
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大企業頼みではもう生き残れない、町工場×ベンチャーが革新を起こす
「あの出会いが、ものづくりベンチャーを積極的に支援するきっかけになった」。こう振り返るのは樹脂加工メーカー、墨田加工(本社東京)社長の鈴木洋一氏だ(図1)。同社は1946年創業の中小製造業で、航空機や医療機器向け部品など大企業との取引が大半を占めている。日経ものづくり
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設計も手掛けて高付加価値化、「同業異分野」がつながり脱下請け
「つながる町工場」を掲げ、同業の中小製造業同士で連携して業務の効率化や顧客開拓に挑んでいるのが、「東京町工場 ものづくりのワ」を展開している今野製作所(本社東京)、西川精機製作所(同)、エー・アイ・エス(同)だ(図1)。日経ものづくり
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EVを軸に進む沖縄ものづくり産業の振興、人づくりから始めてメーカーを目指す
単に大手メーカーの工場を誘致するだけでなく、地域の基盤産業を育成し、部品や製品へと発展させて独自のものづくり産業を構築する。こうした地方創生を目指した取り組みが日本各地で活発になっている。日経ものづくり
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外部との連携の重要性は強く認識、技術は補完したいが漏えいは心配
調査テーマ「つながる製造業」
自社だけでなく、外部の企業や研究機関などと連携することが製造業の競争力を高めるためには不可欠になっている。外部の力をうまく活用し、自社が所有している技術力だけでは超えられない壁を突破するためだ。一方、外部との連携によって自社の技術やノウハウが漏えいするリスクも課題として認識されており、連携による効果…日経ものづくり
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ヒエラルキー型からネットワーク型へ、縦横無尽な“熱い”つながりで戦う
「ものづくりベンチャーと仕事をすると、ワクワクする」。浜野製作所(本社東京)社長の浜野慶一氏は、東京都板橋区で開催された中小製造業とものづくりベンチャー企業などが集まったイベントで、最近の企業連携の姿を熱く語った。日経ものづくり
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憧れのデザイナーのオリジナル作品を製品化、1つのコンテンツを核に集う
「ものづくりの道に入ったのは『ガンダム』を造りたかったから」。こう語るのは、OCASILA(本社東京)代表取締役社長の緑川賢治氏。同氏が中心となって2015年6月に立ち上げた「全日本製造業活性化計画(JMRP)」は、この思いに通じる取り組みである。ロボットアニメ「機動戦士ガンダム」のメカニックデザイ…日経ものづくり