「つながる町工場」を掲げ、同業の中小製造業同士で連携して業務の効率化や顧客開拓に挑んでいるのが、「東京町工場 ものづくりのワ」を展開している今野製作所(本社東京)、西川精機製作所(同)、エー・アイ・エス(同)だ(図1)。

図1 つながる町工場3社の代表取締役
図1 つながる町工場3社の代表取締役
左から西川精機製作所の西川喜久氏、今野製作所の今野浩好氏、エー・アイ・エスの石岡和紘氏。
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 活動をけん引する今野製作所代表取締役社長の今野浩好氏は、「連携の効果を出すには互いの技術・ノウハウを知っている必要がある。そのためには近い領域の業者と組むのがいい」と語る。自社だけでは造れなくても他社に相談することで、加工のノウハウや技術、設備の使いこなし方など互いの知恵・知見を学ぶことができる。それぞれが持つ現場の工夫・知恵を持ち寄って顧客への対応力を高めるのが狙いだ。