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日経エレクトロニクス 2016年12月号

IoTの原点、センサーネットワークの本質

通信、機械学習、ロボットがセンサーネットワークを進化

(第2回)

  • 猿渡 俊介=大阪大学 大学院情報科学研究科 准教授
  • 2016/11/18 00:00
  • 1/5ページ

出典:日経エレクトロニクス、2016年12月号、pp.118-122(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)

次世代のIoT(Internet of Things)社会の実現に向けて、その基盤となるセンサーネットワークはどのように進展していくのか。連載の第2回は、センサーネットワークの進化のトレンドを解説する。センサーネットワークを構成する「センサー」「情報処理」「アクチュエーター」の技術進化を説明する。(本誌)

 「物理空間のありとあらゆる情報をコンピューターで扱えるようにする」というセンサーネットワークの目標を実現しようと、技術の高度化が加速している。センサーの高性能化、ワイヤレス化、無線通信の高度化、コンピューターの小型化、省電力化などの技術である。センサーネットワークおよびその基本思想であるサイバネティクス(Cybernetics)の構成要素が、(1)センサー、(2)情報処理、(3)アクチュエーターである(図1)。以降では、これら3つの構成要素の技術進化のトレンドを解説する注1)

図1 進化のカテゴリー
基本は、米国の数学者Norbert Wiener氏が提唱したサイバネティクス(Cybernetics)にある。この考え方で示される概念的人工知能の構成要素である「センサー」「情報処理」「アクチュエーター」の各部で、進化が進んでいる。
[画像のクリックで拡大表示]
注1)センサーネットワークを進化させる重要なキーテクノロジーは半導体技術とビッグデータである。ビッグデータに関しては、学習データ量によって機械学習の精度を飛躍的に向上できる点が重要である。特に、インターネットを通じたウェブ情報を利用して学習データを増大させるアイデアが用いられ始めてから、この傾向が顕著になっている。なお、センサーネットワークの3つの構成要素(センサー、情報処理、アクチュエーター)のうちアクチュエーションの部分では、半導体に直接関連しない進展要素がある。

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