製品の使用感やさわった感じを高めるために、触感・触覚を製品やサービスに取り入れることへの期待が垣間見える。現状では実際に取り組んでいる企業は多いとはいえないものの、今後触覚をはじめとして五感をもっと活用することが重要とする回答は多かった。課題として、触覚自体の研究や技術の不足よりも、製品やサービスの価値向上に結び付く触覚の使い方がまだ明らかではないことを挙げる回答者が多かった。

Q1 勤務先の製品やサービスで「手ざわり感」は重要か

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「重要」と「今後重要になる」を合わせると、手ざわり感が現在または将来において重要、と意思表示をした回答者が55.4%にのぼる。回答者の業種を見ると「自動車等輸送用機器メーカー」「総合電機・家電メーカー」「精密・事務用機器メーカー」などで「重要」「今後重要になる」とした割合が多かった。「機械部品・電子部品メーカー」「教育・コンサルティング」の回答者は「重要」「今後重要になる」と「重要でない」の2極に分かれていた。