7月の連休最終日である海の日。エレクトロニクス業界に激震が走った。ソフトバンクグループが3兆3000億円という大金を投じて、年商1800億円にすぎない英ARM Holdings社を買収するというニュースが流れたからだ。ソフトバンクグループを率いる孫正義氏の真の狙いは何か、それを実現する実力をARMは持っているのかを探った。

 英ARM Holdings(ARM)社の買収発表から3日後のソフトバンクグループ(ソフトバンク)のプライベートショーの基調講演で社長の孫正義氏はこう語った。「シンギュラリティ実現のための重要な一手。それがARMだった」と。