アシックスはリオ五輪向けに、陸上競技の短距離選手などが着用する「HL-0 スプリントスーツ」を開発した(図1)。上下が一体となったハーフスーツタイプで、ソックスも重要な役割を果たす。リオ五輪では、日本とフランス、イタリア、オランダ、フィンランド、韓国の6カ国の陸上競技代表チームに採用された*1

*1 体格の違いもあり、アジア(日本、韓国)と欧州各国向けでデザインを若干変えている。100m走、200m走、400m走などの短距離種目の他、跳躍系の種目でも効果があると期待されている。

図1 リオ五輪で6カ国の陸上競技代表チームに採用された「HL-0 スプリントスーツ」
図1 リオ五輪で6カ国の陸上競技代表チームに採用された「HL-0 スプリントスーツ」
ヒステリシスロスが小さな素材と、従来生地に比べてばね定数が小さくて軽量な素材の2種類を使用。前者の素材に関しては、その張力で選手の動きをアシストする。写真は日本代表モデル。
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