企業の枠にとらわれずに独自の技術やアイデアを自分で製品化したいと考えている技術者は多い。実際に起業する例も珍しくなくなってきた。ただし、そのためには継続的な資金の投入が必要。現場の技術者らはそこが足かせになっていると感じているようだ。一方、自ら独立しなくてもベンチャーと手を組むいう選択肢もあり、ベンチャーとの提携・協業に強い関心を寄せている企業は多い。しかし、実際に一緒に仕事をしているところはまだ少数。ベンチャーと既存企業との協業が広がるのはこれからのようだ。

Q1 自分で起業しようと考えた・実際に起業したことはあるか

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約4割が「起業しようと考えたことがある」と回答。「実際に起業した」も14.4%あった。「ない」(46.3%)を上回る53.8%が起業に前向きな姿勢を見せている。起業家精神に乏しいといわれる日本だが、ベンチャーへの期待感の高まりや、起業への抵抗感がなくなってきている実態がうかがえる。