シチズンマシナリー(本社長野県・御代田町)は、自社工場の工作機械の稼働状況を可視化することに2015年から取り組んでいる。国内外にある複数の工場から稼働データを集約し、それぞれの工作機械について「稼働しているか」「どのワークを加工しているか」「異常は起きていないか」といったことをリアルタイムで一覧できるシステムだ(図1)。
このシステムでは、各工場において可視化の対象とした工作機械の数値制御(NC)装置と、稼働データを収集・転送するためのプログラマブル・ロジック・コントローラー(PLC)を有線ネットワークで接続する(図2、3)。この有線ネットワークは、工作機械の制御情報をやり取りする既存のネットワークとは別に用意したものだ。そして、PLCやさらに上位のパソコンを介して、全ての工作機械の稼働データをクラウドサーバーに集約している。