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日経エレクトロニクス 2017年6月号

耳の中にコンピューター第1部:全体動向

耳に“秘書”が住み込み、同時通訳から決済までこなす

  • 野澤 哲生、宇野 麻由子
  • 2017/05/19 00:00
  • 1/6ページ

出典:日経エレクトロニクス、2017年6月号、pp.24-28(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)

かつて人々のライフスタイルを変えたソニーの「Walkman」。それに勝るとも劣らない衝撃をもたらし得る「ヒアラブル端末」と呼ばれるイヤホン型コンピューターが続々と製品化されている。同時通訳機能や音声インターフェースを用いた“秘書”機能などが実装され始めており、伸び悩むウエアラブル端末の閉塞感を破る製品群になりそうだ。

 耳に装着する超小型コンピューター「ヒアラブル端末」の市場が急速に立ち上がりつつある。先陣を切るのは、スマートフォンや音楽プレーヤーとのコードがないワイヤレスヘッドホンやワイヤレスイヤホン、スマートフォンなどとの連携機能を高めた補聴器など。中でも特に脚光を浴びているのが、左右のスピーカーをつなぐコードさえもなくした「完全ワイヤレスステレオ(TWS:Truly Wireless Stereo)イヤホン」と呼ばれる製品群である(図1)。

ヒアラブル(Hearables)端末=ヘッドホン(headphone)とウエアラブル(wearable)を合わせた造語で、主にBluetoothを用いたワイヤレスのヘッドホンやイヤホン、補聴器などを指す。2014年前半に欧米を中心に広まった。言葉の出所については、「米Apple社が2014年4月の米Beats Electronics社の買収発表時に最初に使った」、「無線端末のアナリストであるNick Hunn氏が提唱した」、など諸説ある。
図1 急激に市場が立ち上がった
主な完全ワイヤレスステレオ(TWS:Truly Wireless Stereo)イヤホン製品と、それらのおおよその出荷時期と価格帯(a)。これまで日本からは、「W800BT」などを製品化したオンキヨー&パイオニア イノベーションズだけが参戦していたが、今後は日本メーカーの製品も急増する見通しである(b)。(写真:AMPS Air、Dot、Here One、IQbuds、Pilot、Ripplebuds、W800BT、NECは各社)
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