多品種少量生産における自動化の次の一手として、安全柵なしで使える「協働ロボット」への期待が高まっている。省スペースで設置できる協働ロボットなら、ラインレイアウトを大きく変えることなく、人の近くで部品を組み立てたり重いワークをハンドリングしたりといった作業をさせられるからだ。国際規格や法規の改正で次々と新しい協働ロボットが登場し、生産現場での活用も始まった。人とロボットが同じ空間で二人三脚で働く─。そんな新しい工場の姿が見えてきた。
- Part1 総論
協働ロボットで進める「軽薄短小」、安全に対する考え方も深化 - Part2 活用事例
[ファナック]重筋で危ない作業を肩代わり
[日立アプライアンス]炊飯器のセル生産の一部を自動化
[資生堂]検品は人、単調な箱詰めはロボ
ワークを持ち替えて隅々まで検査 - Part3 技術動向
各社が磨く協働ロボットの強み、技術から見る生産現場の未来 - Part4 数字で見る現場
9割が協働ロボ導入拡大と予想、最大のネックは「価格」