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日経エレクトロニクス 2017年6月号

クルマを進化させる電源技術

48Vハイブリッドシステムと自動車用電源の放熱技術

(第2回)

  • 西嶋 仁浩=大分大学 理工学部 創生工学科 電気電子工学コース 助教
  • 2017/05/19 00:00
  • 1/4ページ

出典:日経エレクトロニクス、2017年6月号、pp.90-94(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)

前回は、自動車のさまざまなハイブリッドシステムのうち、減速エネルギー回生システムと12Vマイルドハイブリッドシステムについて説明した。今回は、欧州発の新技術として注目される48Vハイブリッドシステムについて紹介する。さらに、こうしたハイブリッド車(HEV)や電気自動車(EV)に搭載される電源の放熱技術について解説する。

 現代のクルマは、たとえハイブリッド車(HEV:Hybrid Electric Vehicle)や電気自動車(EV:Electric Vehicle)でなくとも、電源システムがなければ動かない。エンジン始動のためのスターターモーターや、燃料噴射装置とその制御などに電子システムを用いているためである。

 さらに、電装品が増えるに従って必要な電力は大きくなる。現代のクルマは、ヘッドライトやウインカー(方向指示器)、ワイパーや電動ウインドー、電動パワーステアリング、アクティブサスペンション、ナビゲーターシステム、後方視認カメラなどの電装品がますます増える傾向にある。これにパワーアシストが加わる最近のハイブリッドシステムでは、旧来からの規格である12Vシステムではいささか心もとない。

 そこで、より大電力を供給できる48Vハイブリッドシステムが欧州で登場し、話題を呼んでいる。

 48Vハイブリッドシステムは図1のように、48Vと12Vの2種類の電池を装備し、2系統で給電する。通常の電装には12Vのハーネスを用い、大きな負荷の電装には高電圧・大電力を供給できる48Vハーネスを用いる仕組みである。

図1 48Vハイブリッドシステムの構成
48Vシステムでは、12Vと48Vの2つの系統によって電装品に給配電を行う。12V電池の前段にDC-DCコンバーターを配置する。
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