IoT(Internet of Things)、ビッグデータの活用、オープンイノベーションの加速、開発のグローバル化…。ものづくりを取り巻く環境が激変している。こうした変化に対応するためには、人材育成のあり方を抜本的に改革しなければならない。そんな危機感を持つ企業が増えている。自動車、電機、機械などのメーカーの次世代に向けた人づくりの最前線を追った。
技術者 5.0
デジタル×グローバル ×イノベーション
目次
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従来型の技術者育成はもう通用しない ものづくり激変、試される変化対応力
これまで磨き上げてきたものづくりの手法が通用しない。最近になって愛知県に本社を置くある自動車部品大手の品質管理部門の技術者は強い危機感を覚えるようになった。日経ものづくり
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ものづくりとITの“複眼”技術者を育成
「Industrie 4.0(インダストリー4.0)」や「インダストリアル・インターネット」に象徴されるものづくりの「IoT(Internet of Things)」化。センサーから取得した多様かつ大量のデータ(ビッグデータ)を解析し、機器の運用効率を高めたり、故障を未然に防いだり、そして工場の生産…日経ものづくり
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現地での経験が何よりの近道
市場が世界中に広がり、生産拠点だけでなく開発拠点も含めたグローバル化が加速している。日本のものづくり企業が海外に拠点を設け、日本人の技術者を派遣するという形は過去の話だ。近年では、海外拠点などで採用した外国人と国内外で一緒に働く機会が増え、海外のものづくり企業と提携・合併する例も珍しくなくなった。 日経ものづくり
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ベンチャーに負けない革新人材を育てる
「イノベーションを起こす人材を急いで育成しないと生き残れない」。そんな危機感を持つ大手メーカーが増えている。技術の革新と融合が進む中、新たにユニークな商品が登場し、瞬く間に市場を席巻するケースが目立っているからだ。日経ものづくり
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他社との協業を経験する中で視野を拡大 自ら考えて行動する下地をつくる
中小企業においても、求められる技術者の姿は変わってきている。新興国をはじめとした海外メーカーの台頭によって価格競争が激しくなり、デジタル化といった新しい技術にも対応しなくてはならないのは大手メーカーと同じだ。しかし、組織の規模が比較的小さく、多額の投資が難しい中小企業では、技術者個々の力に頼る部分が…日経ものづくり
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幅広いスキルが必要な「技術者 5.0」 その育成も多様性が求められる
調査テーマ「新しい技術者の姿とその育成」
製造業を取り巻く環境が大きく変化する中、ものづくり企業における人材育成の困難さも増している。IT化(デジタル化)やグローバル化へ対応できることだけでなく、イノベーションを実現できる技術者の必要性が高まっている。これらの技術者には、専門的な知識や技能に加えて、幅広いスキルが必要となる。日経ものづくり