クルマの電動化が進み、プラグインハイブリッド車(PHEV)や電気自動車(EV)が現実的な選択肢になってきた。従来のガソリン車では不可欠な変速機が、モーター駆動に軸足が移る中で生き残れるのか。電動化時代の変速機の進化を追った。
特集
電動化時代の変速機
目次
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問われる存在意義
パワートレーンの電動化により、変速機を取り巻く環境が激変している。駆動力の主体がエンジンからモーターになることで、変速機の役割が減ってきているのだ。最大の脅威はEV。モーターが無段に変速することで、変速機の存在意義が問われる。エンジンを搭載するハイブリッド車といえども例外ではない。その波は確実に押し…日経Automotive
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小さく軽く、設計変更も抑える
変速機のHEV対応が進む中、小型軽量化に向けた動きが加速している。トヨタは減速機構を見直すことで、変速機の全長を約12%短縮した。ホンダはDCTの1速に遊星歯車を使い、モーターの冷却機構なども工夫した。ATよりも小型軽量なMTのHEV対応を可能にするシステムも登場した。日経Automotive
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あえて変速して走りを追求
変速機によって電動車の走行性能を高める動きもある。トヨタはレクサス「LC500h」でスポーツカーとしてのHEVの可能性を追求する。プリウスPHVでは、変速機の改良で2モーターによるEV走行を可能にした。EVにも変速機を装備する試みも始まっている。日経Automotive