大手自動車メーカーから家電メーカー、そしてIT企業までがこぞって開発する超小型電気自動車(EV)だが、日本での市場成長には大きな課題が残っている。一部の例外を除き、歩道を含む公道でこうした電動車両の走行が許されていない。敢えて公道でSegway PTに乗った人が逮捕された例もある。日本と海外の規制の違いと今後の見通しを紹介する。

 「一体いつになったら公道を走れるのか」「規制緩和で誰が困るのか」─。複数の超小型電気自動車(EV)メーカーの関係者は、日本の超小型EVに対する道路や車両の規制に強烈な不満をあらわにする。現時点では、Segway PTなどのジャイロポッドは、歩道を含む公道での乗車が基本的には許されていないからだ。国土交通省が「超小型モビリティ」と呼ぶ3~4輪の小型自動車タイプのEVでさえ、利用できる地域は非常に限られる。