2020~2030年に向けて環境・安全規制の強化が進行中だ。環境では、VW社の排ガス不正問題もあり、実走行で排ガスを試験する規制が実現する。試験モードの変更なども加わり、ディーゼル車や直噴ガソリン車の後処理装置への要求性能も高まる。安全では、歩行者保護と自動運転時代に向けた法整備が課題になりそうだ。
特集
2030年に向けた環境・安全規制
目次
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負担増すディーゼルや直噴ガソリン
2020~2030年に向けて環境・安全規制は、より深い視点からの強化が図られる。例えば、環境規制ではより実態に見合った効果(質)の高いものへと進化させる見直しが進行中。安全基準・アセスメントでは、事故を未然に防ぐ予防安全重視の方向に舵を切ることで、事故の減少により貢献し得るものへと進化する見通しだ。日経Automotive
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WLTPやRDE試験を導入へ
より実態とのかい離が小さい規制を目指して新しい枠組みの導入を進めているのが排ガス規制だ。NMOG/NMHCとNOX、PMに対する排出量も規制強化の方向である。燃費・CO2排出基準では2025年に80g/km未満という目標が検討されており、企業別平均でのその達成やZEV規制の改訂で、環境先進車の重要性…日経Automotive
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歩行者保護や自動運転に備える
安全対策は、ぶつからないクルマを実現する仕組み作りが柱になる。歩行者死亡事故を減らす自動ブレーキや、自動運転に向けた議論が高まっている。アセスメントでは夜間の歩行者事故低減が課題。自動ブレーキ以外も評価していく方針だ。自動運転では自動操舵の基準作りが鍵となる。日経Automotive